システムパーティションを LVM で組んでいた場合に, システムを dump/restore するには通常より余計な手順が増える.
1) rescue モード(miniroot) 起動
boot: linux rescue
2) ファイルシステムを /mnt/sysimage にマウントするか聞かれるが, 「はい」としてもマウントできない.
3) miniroot のシングルユーザモードになってから,以下のコマンドを実行し, LVM をアクティベートする.(LVM が壊れずに残っている場合)
# lvm vgchange -ay
4) もし,LVM が壊れてしまっている場合やディスクを交換した場合は, パーティション作成からやらないといけない.
4-1) パーティション作成
# fdisk /dev/cciss/c0d0
4-2) LVM を作成する
# lvm pvcreate -ff /dev/cciss/c0d0p0 # lvm vgcreate VolGroup00 /dev/c0d0p0 # lvm lvcreate --size XXXG --name LogVol00 (システム領域用) # lvm lvcreate --size XXXG --name LogVol01 (swap 用)
vgdisplay で割り当てサイズが分かるので,PE サイズと FreePE の数を掛け合わせれば, 残り全部の空きサイズが分かる.
4-3)ファイルシステムを作成する
# mke2fs -j /dev/VolGroup00/LogVol00 # mkswap /dev/VolGroup00/LogVol01
5) 後は,ファイルシステムをマウントして,リストアする. その後の,grub なども忘れずに.
仮想マシンで,システムディスクの容量を大きくした場合の論理ディスク拡張.
参考: http://aoishi.hateblo.jp/entry/2017/11/03/114137
Hard disk を 100GB から 800GB に変更し,/home パーティションを拡張する.
(1) 仮想マシンを停止
(2) vSphere Web Client から設定の編集で, Hard disk を 800GB に変更
(3) 仮想マシン起動
(4)
# fdisk -l /dev/sda
ディスクが追加されていることを確認.
また, スタートセクターをメモ.
#pvs #vgs #lvs
で LVM 情報をメモしておく.
(5) パーティション拡張
# fdisk /dev/sda
p でパーティション確認.ex.) /home パーティションが含まれる LVM は sda3.
sda3 の開始セクターを記録しておく.(ex. 3328000)
d で sda3 を削除
n -> p -> 1
First sector: 3328000 Last sector: 1677721566
で新規パーティション作成
Partition #3 contains a LVM2_member sigunature Do you want to remove the signature? [Y]/[N]: N
p でパーティション確認
t -> 31 でパーティションタイプ設定 Linux LVM
p でパーティション確認
w で書き込み
6) 再起動
# rebooot
7)
# df -h
でパーティションがマウントされていることを確認.
8) LVM の現状 PV 確認
# pvscan
9) 物理ボリューム確認
# pvs # pvresize /dev/sda3 # pvs
空きが 700Gであることが確認できた.
10) ボリュームグループ確認
# vgs
11) 論理ボリューム拡張
# lvextend -l +100%FREE /dev/mapper/rhel_home # vgdisplay -v # vgs -VFree 0 (空き 0byte) になってる # lvs 拡張されている
12) ファイルシステムの拡張
# df -h
で拡張前の確認
# xfs_growfs /home # df -h
拡張されている
13) 念のため,再起動