RIGHT:[[Sun 関係覚え書き]]
参考文献: UNIX USER 2003/2
Solstice Disk Suite でディスクをミラーリングしている場合,
SCSI ディスクの交換は metareplace コマンドで
デバイスの再構築を行います.
しかし,FC-AL ディスクの場合は,
WWN(World Wide Name)によってデバイスファイルが設定され,
それぞれ SCSI デバイスとして置き換えたリンクが利用されます.
このため,metareplace コマンドでは,ミラーの再構築ができません.
以下のような手順で行います.
*概要 [#x4d5b80d]
+障害がある HDD のミラーデバイスを切り離す.
+HDD の交換
+ミラーデバイスの再作成
+ミラーに組み込み
*詳細 [#jcb7437f]
**1.確認 [#w026761c]
metastat コマンドで障害のある HDD とミラーデバイスの組み合わせを確認します.
$ metastat
d0: Mirror
Submirror 0: d10
State: Okay
Submirror 1: d20
State: Okay
Pass: 1
Read option: roundrobin (default)
Write option: parallel (default)
Size: 136979136 blocks
d10: Submirror of d0
State: Okay
Size: 136979136 blocks
Stripe 0:
Device Start Block Dbase State Hot Spare
c1t0d0s0 0 No Fault
d20: Submirror of d0
State: Okay
Size: 136979136 blocks
Stripe 0:
Device Start Block Dbase State Hot Spare
c1t1d0s0 0 No Okay
ここでは,ミラーデバイスが d0 で,
サブミラーデバイス(構成するディスク)が d10 と d20 となっており,
d10 が障害を起こしています.
**2.障害ディスクの切り離し [#w28838a2]
metadetach コマンドでミラーから障害のあるサブミラーディスクを切り離し,
metaclear コマンドで消去します.
# metadetach -f d1 d11
d1: サブミラー d11 は切断中
# metaclear -f d11
d11: 連結/ストライプがクリアされます
**3.ディスク交換 [#e96d48b4]
シャットダウンし,ディスクを正常なものと交換します.
再起動後は,format コマンドで交換したディスクのスライス割り当てを
行います.
type コマンドを使って,既存のディスクと同じスライス構成にするといいでしょう.
**4.ミラーに組み込み [#a34c3bfa]
交換したディスクをサブミラーデバイスとして登録し,
ミラーに組み込みます.
# metainit d11 1 1 /dev/dsk/c0t0d0s0
d11: 連結/ストライプがセットアップされます
# metattach d1 d11
d1: サブミラー d11 は接続中
ミラーに組み込んだ後は,
metastat コマンドで正しくミラーデバイスがセットアップされているか
確認してください.