Postfix で受信時に File too large というエラーをはいて バウンスしていた. Quota 制限もかけていないし,Maildir にしているのになんで?
調べてみると NetApp のディレクトリサイズの制限にかかっていた. そのユーザさんは,メールを読まないままためるいっぽうだったので, Maildir/new にあまりにもたくさんのファイルができて, 制限にかかってしまったようだ.
NetApp でのディレクトリサイズの設定は,
maxdirsize
で設定されている. NetApp のメモリ容量や CIFS を利用するかどうかといったことで 推奨値を設定することになる.
なお,設定値の単位はキロバイトのようだ.
参考 URL http://ompnix.blogspot.jp/2011/09/waflmaxdir-file-size.html
NetApp のボリュームを NFS, CIFS の両方でエクスポートし, セキュリティ形式を Mixed や NTFS にしている場合.
Windows からそのボリュームを CIFS でマウントし, その中のファイルの ACL を変更する(右クリックから「セキュリティ」などで アクセス権を変更する)と, NFS 側からは root からでもファイルにアクセスできない. (NFS エクスポートオプションで root=XXX.XXX.XXX.0/YY などとして, Linux でいう no_root_squashにしていても) (もちろん,NTFS ACL で, root にマッピングしている Windows ユーザに読み書き権限を与えてやっている場合は別)
これはこれで,セキュリティ的にはいいのだけれど, Unix 側からデータ移行などをするときや いざというときのファイル削除,パーミション変更などができない.
これに対し, NFS 側からは,NTFS の ACL にかかわりなく root で 読み書きできるようにするには,
options cifs.nfs_root_ignore_acl on
とする. もちろん,NFS エクスポートオプションで root=XXX.XXX.XXX.0/YY などとして, NFS 側からも root からのアクセスは root の権限で処理されるようにしておく 必要がある.
OnTAP 8.3.1 以降の Cluster mode では
-ignore-nt-acl-for-root {enabled|disabled}
オプションが使えるらしい.(未確認)
vserver nfs modify -vserver svm_HOGE -ignore-nt-acl-for-root enabled
/etc/quotas を編集し,quota 容量を変更する.(/etc を NFS マウントしたサーバで行う)
NetApp にログインし,
# quota resize vol1 <-- vol1 のところは該当するボリューム名
確認
# quota report